宮川用水事業について
【 地域の概要 】
当地域は三重県の中・南勢部の伊勢平野に位置し、「お伊勢さん」として広く知られている伊勢市 他4町にまたがる優良農業地帯です。
温暖な気候条件を活かして、水稲を中心に小麦、大豆とともに、キャベツ、ねぎ、だいこん、トマト、いちご、なす等の野菜類、柿等の果樹が栽培され、多様な農業経営を展開しています。
当地域は三重県の中・南勢部の伊勢平野に位置し、「お伊勢さん」として広く知られている伊勢市 他4町にまたがる優良農業地帯です。
温暖な気候条件を活かして、水稲を中心に小麦、大豆とともに、キャベツ、ねぎ、だいこん、トマト、いちご、なす等の野菜類、柿等の果樹が栽培され、多様な農業経営を展開しています。

【 受益面積(国営事業完了時点) 】 (単位:ha)
現況地目 | 田 | 畑 | 計 |
伊勢市 | 1,788 | 393 | 2,181 |
多気町 | 496 | 62 | 588 |
明和町 | 523 | 4 | 527 |
大台町 | 21 | 1 | 22 |
玉城町 | 1,157 | 109 | 1,266 |
合計 | 3,985 | 569 | 4,554 |
【 事業の背景 】
優良農業地帯でありながら、宮川より高い位置に農地が所在していたことから、宮川の豊かな水源を農業用水として利用することは困難でした。本地域の農業用水は、もっぱら井戸水、天水に頼っていたため、宮川流域は毎年のように干ばつに見舞われ、また伊勢湾沿岸部は塩害に悩まされていました。
優良農業地帯でありながら、宮川より高い位置に農地が所在していたことから、宮川の豊かな水源を農業用水として利用することは困難でした。本地域の農業用水は、もっぱら井戸水、天水に頼っていたため、宮川流域は毎年のように干ばつに見舞われ、また伊勢湾沿岸部は塩害に悩まされていました。

このような状況から、古くから先人により宮川の水を農業用水として利用する取り組みが行われてきましたが、なかなか実現には至りませんでした。
しかし、昭和32年に着工した宮川用水農業水利事業(一期事業:昭和32年度~昭和41年度)によって、用水施設の整備が行われるとともに、宮川ダムに750万m3の水利権が確保されたことから、ようやく宮川流域の農地への配水が実現しました。

【 第二期事業 】
水稲早生品種の単一化による田植えの早期化、耕作機械の大型化による代かき時期の集中、ほ場整備の進展による乾田化などにより、慢性的に農業用水が不足するとともに、基幹的農業水利施設は建設後40年以上経過し、老朽化による水路等の沈下・ひび割れ等が目立ち、頻繁に漏水事故が発生するなど、維持管理の負担が増加してきました。また、開水路区間においては、水路への転落事故の発生も懸念され、早急な改善が必要となりました。
このような状況から、農業経営に即した農業用水の確保と宮川用水農業水利事業(一期事業)で造成した用水施設の改修を通じて、宮川用水地域における農業用水の安定的な確保と維持管理費の節減を図り、併せて関連事業の実施により営農の合理化と農業経営の安定に寄与することを目的として、国営宮川用水第二期事業(平成7年度~平成24年度)が実施されました。
国営二期事業では用水不足に対応するとともに、農業用水の安定的な確保を図るため、取水量を増量し、調整池を新設しました。また、施設の適正な機能を発揮させるため、老朽化した施設を更新する際に開水路をパイプライン化し、転落事故等の発生防止を図るとともに、水路へのごみの混入の軽減等を通じて維持管理労力を軽減させています。
水稲早生品種の単一化による田植えの早期化、耕作機械の大型化による代かき時期の集中、ほ場整備の進展による乾田化などにより、慢性的に農業用水が不足するとともに、基幹的農業水利施設は建設後40年以上経過し、老朽化による水路等の沈下・ひび割れ等が目立ち、頻繁に漏水事故が発生するなど、維持管理の負担が増加してきました。また、開水路区間においては、水路への転落事故の発生も懸念され、早急な改善が必要となりました。
このような状況から、農業経営に即した農業用水の確保と宮川用水農業水利事業(一期事業)で造成した用水施設の改修を通じて、宮川用水地域における農業用水の安定的な確保と維持管理費の節減を図り、併せて関連事業の実施により営農の合理化と農業経営の安定に寄与することを目的として、国営宮川用水第二期事業(平成7年度~平成24年度)が実施されました。
国営二期事業では用水不足に対応するとともに、農業用水の安定的な確保を図るため、取水量を増量し、調整池を新設しました。また、施設の適正な機能を発揮させるため、老朽化した施設を更新する際に開水路をパイプライン化し、転落事故等の発生防止を図るとともに、水路へのごみの混入の軽減等を通じて維持管理労力を軽減させています。
(1)斎宮調整池
明和町と玉城町に跨った地域に存在した、既存の2箇所のため池を統合・拡張し、貯水量200万m3 の調整池を新設しました。これにより、受益地全体の用水配分の適正化と、渇水時に備えた水源確保を実現しました。
明和町と玉城町に跨った地域に存在した、既存の2箇所のため池を統合・拡張し、貯水量200万m3 の調整池を新設しました。これにより、受益地全体の用水配分の適正化と、渇水時に備えた水源確保を実現しました。

( 2 )粟生頭首工
宮川用水の取水源である粟生頭首工では、魚類の遡上に寄与するため、魚道を右岸に新設しました。また、河川区域内にあった管理事務所を高台に移転し、洪水時の安全確保を図りました。
宮川用水の取水源である粟生頭首工では、魚類の遡上に寄与するため、魚道を右岸に新設しました。また、河川区域内にあった管理事務所を高台に移転し、洪水時の安全確保を図りました。

(3)導水路
粟生頭首工下流の導水路においては、ポリマーセメントモルタルライニングを施工し、水路壁面の粗度を改良することにより、同一断面で通水量を増加させることができました。
粟生頭首工下流の導水路においては、ポリマーセメントモルタルライニングを施工し、水路壁面の粗度を改良することにより、同一断面で通水量を増加させることができました。

(4)幹線水路
開水路であった用水路を暗渠(ボックスカルバート)・パイプライン化し、安全確保と用水管理労力の低減を図りました。
開水路であった用水路を暗渠(ボックスカルバート)・パイプライン化し、安全確保と用水管理労力の低減を図りました。


(5)水管理施設
水管理システムを整備し、用水施設の効率的な運用・操作を行うことで水管理の合理化を図りました。
水管理システムを整備し、用水施設の効率的な運用・操作を行うことで水管理の合理化を図りました。

(6)国営関連 県営事業
農業用水は、国営宮川用水第二期事業で造成された基幹水利施設から、県営・団体営で造成される支線水路に接続されることで、各ほ場に配水されます。これらの支線水路を整備する関連事業(県営)は五つの工区に分かれて実施されており、令和6年度までの進捗率は事業費ベースで90.3%となっています。関連事業の実施により、今後さらなる維持管理労力の軽減、営農時間の短縮、営農規模の拡大が見込まれる予定です。
農業用水は、国営宮川用水第二期事業で造成された基幹水利施設から、県営・団体営で造成される支線水路に接続されることで、各ほ場に配水されます。これらの支線水路を整備する関連事業(県営)は五つの工区に分かれて実施されており、令和6年度までの進捗率は事業費ベースで90.3%となっています。関連事業の実施により、今後さらなる維持管理労力の軽減、営農時間の短縮、営農規模の拡大が見込まれる予定です。

【 国営施設応急対策事業 】
取水源である粟生頭首工は、宮川用水農業水利事業(一期事業)により造成されて以降、約50年が経過し、老朽化に起因するゲートの動作不良や左岸護岸の崩落等の事態が発生し、農業用水の安定供給に支障を来すとともに、維持管理に多大な費用と労力を要していました。
このため、平成28年度に着手した国営施設応急対策事業(平成28年度~令和3年度)により、機能不全が発生していたゲート等の整備を行い、農業用水の安定供給及び施設の維持管理費用と労力の軽減、農業生産性の維持及び農業経営の安定を図りました。
取水源である粟生頭首工は、宮川用水農業水利事業(一期事業)により造成されて以降、約50年が経過し、老朽化に起因するゲートの動作不良や左岸護岸の崩落等の事態が発生し、農業用水の安定供給に支障を来すとともに、維持管理に多大な費用と労力を要していました。
このため、平成28年度に着手した国営施設応急対策事業(平成28年度~令和3年度)により、機能不全が発生していたゲート等の整備を行い、農業用水の安定供給及び施設の維持管理費用と労力の軽減、農業生産性の維持及び農業経営の安定を図りました。



お問い合わせ
(管理課 工事係)
工事・事業に関する事
TEL 0596-28-6156
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